ひきこもりと不登校と余白

小学3年生から高校生まで6年間の不登校を経て、現在は一部上場企業で勤務。不登校になった、克服した原因要因思考などを振り返ります。

勉強の遅れを取り戻す3つのアプローチ

勉強についていけなくなった場合、どのようなアプローチがあるか。

私の経験を踏まえ、共有していきます。

 

①デジタル教材

今ならスタディサプリやYouTubeなど比較的安価に勉強するツールがあります。

しかし、小学生や中学生など学習意欲が無い場合は費用と時間を無駄にしてしまう事が多々あります。

私の学生時代はタブレットで講義を見て・・・などは全くありませんでしたが、教材が送られてきて自主的に取り組む物は多く存在していました。漏れなく私も書籍を与えられましたが、しっかり取り組んだ記憶はありません。

一方的に買い与えるだけでは意味がなく、取り組む仕組み作りをすると勉強のやる気が上がるかもしれません。

これは簡単な事で取り組む過程、またはアウトプット(テスト)の点数に応じて報酬を与える方法。

大人でもそうですが、目に見える形で報酬が無いとやる気はでないものです。

私の学生時代にもテストで90点を取るとゲームを買ってもらえるという人が周りに結構いました。私の家庭ではそのような報酬は無かったため、テストの点数が良かろうが、悪かろうが自分の生活に変化はありませんでした。そのため、テストで良い点数を取得するとご褒美がある、というのは羨ましく思っていました。

とはいえ、何でも報酬を設ければいい、というわけでは無いでしょう。やる気にさせる簡単すぎず、難しすぎない絶妙な設定が求められます。例えば学生時代のテストには基礎問題と応用問題が用意されている事が多いですが、基礎問題には報酬を設定せず、応用問題が解ければ報酬を与える。点数の伸び率に応じて段階的に報酬を設定する。など子供のレベルに合わせて設定する必要があります。学校のテストでこれをやらなくとも、書籍やネットに問題集はたくさんあるので、インプット用とアウトプット用の教材を用意してあげれば自然と習慣付くのでは無いでしょうか。

 

②塾

塾は教室に通って、学校の授業の様に講義を受けるタイプと個別で一人の講師が1〜3人の生徒の面倒を見るタイプ、ビデオなどを確認し分からない点を講師に確認するタイプ。私が知っているのはざっくりとこの3タイプです。

この中で大勢の中で講義を受ける物、ビデオで講義を確認する物は、①の教材の取り組みと同じで学習意欲の高い子供が効果的な手法です。よく大学受験生が受けるのはこのタイプが多いですよね。私は一時個別の学習塾に通い講師の方のマンツーマンで勉強を教えてもらっていました。私の経験からすると、学習塾はあまり効果がありませんでした。というのも、個別学習塾の講師は基本アルバイトで、教育のプロではありません。学習塾が用意した教材に則って回答方法を指導するため、基礎的な部分が分かっていなかったりすると講師の力量によって理解度の差が出ます。これは当たり外れもあると思いますが、私の場合はそもそも基礎的な理解力が壊滅的だったため個別塾の効果はありませんでした。ただし、基本的に講師とのコミュニケーションは密に取れるので個別塾によっては効果があるかもしれません。

 

③家庭教師

私が最も効果的だと感じた物はこちらです。学習意欲がなくても、約束をしている日時になると半ば強制的に勉強が開始されるわけですので、勉強習慣は少しずつですが付いてきます。また、勉強の範囲や時間なども融通がきく場合もあるため子供のレベル感に合わせて取り組めます。欠点としては、やはり教育のプロがやってくる場合は少ないと思うので講師による当たり外れはあります。また、費用もかかるため経済的に難しい場合というケースもあるでしょう。

 

以上3つのケースを並べてみましたが、何も両親からのアプローチが重要になってきます。子供から動き出す時にはもう既に遅かったり、勉強習慣が付いていないことから非効率に学習してしまう、などが想定されます。どうしてもお金のかかるところですが、将来を考えると勉強をする、というよりも勉強のやり方を早いうちに学ぶ事は重要です。