ひきこもりと不登校と余白

小学3年生から高校生まで6年間の不登校を経て、現在は一部上場企業で勤務。不登校になった、克服した原因要因思考などを振り返ります。

不登校やひきこもりとコミュニケーション

不登校やひきこもりで最も難しい事はコミュニケーションを取る事です。

例えば、大人は解決するために原因を探ったりしますよね。

私の場合は自分でもなぜ行けなくなったのかが分からなかったから、説明ができませんでした。双方平行線のままコミュニケーションが続くとストレスになり、当事者も関係者も心身共に大きな負担が生じます。

 

親子共倒れになるのが最悪のケースです。そうならないために、先ずは専門機関に相談しましょう。

不登校支援センターや各市町村で相談が可能です。

私も市の教育機関が行なっている支援センターでスポーツや話をする時間を設けてもらっていた期間があります。

 

メンタル不調から身体に症状が出ている場合はメンタルクリニックなどの受診も検討が必要になります。自律神経の乱れから腹痛や頭痛などの発症が考えられます。これは小児科では対処療法になりますが、メンタルクリニックでは生活面など多角的なアドバイスが受けられる可能性が高いため、不登校が慢性的になっている場合はメンタルクリニックがおすすめです。私は初期の頃から軽症だった上に、支援センターでのスポーツや無理に行かなくても良いと言う考えになった事で症状は無くなり通院も辞めました。

無理に行かなくても良い、自分のペースで行動しよう、と思える様になるまで3年程度はかかりました。先ずは周囲の考えが変わる必要があるので、長期戦とは言え心の変化が起こる時間は環境によるところが大きいと思います。

 

支援機関や専門医を交えてコミュニケーションを取ることで、当事者だけでなく、周囲の人間の考え方も変わってくるため次第にスムーズなコミュニケーションが取れるようになってきます。また、当事者から近い親や教師には話せない場合でも遠い存在である支援機関の人や医師には話せる場合もあります。間接的に不登校やひきこもりの要因がわかってくるかもしれません。

 

第3者と向き合える場合は解決は難しくないです。様々な人とコミュニケーションを取る事で価値観も変化していき現状を打破したいと言う思いも出てきます。私の場合は家庭教師や支援センターなど学校の教師や親以外の人との交流をして約3年程度で高校入学・通学へとステップアップできました。

 

ひきこもりの場合は多いと想像しますが、親も含め全ての人間が敵だと思っている場合。私は引きこもっていた約半年そうでしたが、完全に塞がっている状態。このケースが多く、かつ最も悩ましい状態でしょう。人によって何が最適なのか異なるため一概にこれが良いとは言えないのですが、私の場合は自由に好きな事をさせてもらっていた記憶があります。当時コンピュータに没頭していました。今で言うSNSの様なコミュニティサイトで見知らぬ人とやり取りするのが楽しかったのです。外に出たきっかけこそはリアルの友人の一声ではありましたが、見知らぬ人とのやり取り、親が無理に学校へ行けと言わず自由にさせてくれていたおかげで味方は少なからずいると言う認識に変わりました。

きっかけこそ必要になりますが、味方であると根気強く示すことが重要だと思います。